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2007.12.17号
STANDBY! TIMES
2007.12.17
山口裕子
Yuuko Yamaguchi

高知県出身。女子美術大学卒業後、(株)サンリオ入社。1980年より現在まで27年間『ハローキティ』のデザインを担当。自ら考案した、サンリオショップを回ってファンの方と直接交流する「サイン会」は海外を含め1千回を超える。

人格形成を持ったタレント

1980年より現在まで27年間『ハローキティ』のデザインを担当しておられる、株式会社サンリオ山口裕子さん。山口さんは『ハローキティ』の三代目デザイナーだそうで、いわばキティの育ての親であるわけですが、20数年前はまだ無名だったこのキャラクターをどのようにしてここまでの人気者に育てあげてきたのでしょうか。

「私の中でキティは単なるネコではなく、ちゃんとした人格形成を持った、”私の事務所のタレント“なんですね。その子をどうすれば認知してもらえるのかと考えた時に、とにかく地道な努力をするしかないなと。当時売出し中の歌手がレコード店でキャンペーンをしていたことからヒントを得て、私も直営店でサイン会を開かせてもらって、色紙にキティの絵とサインを描いて配りました。そして、キティのどういうところが好きか、嫌いかをお客様に真剣に聞きまわったところ、全然お洒落じゃないとか、冷たい感じがする、いつも同じ服を着ていると…。

そこで、お正月には着物を着せてみたりして、着ている服やリボンを変えていきました。すると徐々に、キティってお洒落だねと言われるようになってきて、私が担当し始めて5年後、1985年秋にサンリオでいちばん売れるキャラクターになったんです」

この年を皮切りに、キティちゃんは国内に留まらず、アメリカ、ヨーロッパ、ロシアなど海外進出をも果し、世界のアイドルとなったのです。

サイン会でファンと直接交流

こうして世界中で愛される存在となったキティですが、当然寿命が短くては利益は出ないわけで、確実に育て、長年にわたり人気を得ることのできるキャラクターにしなくてはなりません。数十年にわたり第一線で活躍し続けるタレント、キティちゃんの人気の秘訣はどこにあるのでしょう。

 「タレントが交際宣言をし始めた時にはキティにもダニエルというボーイフレンドを作ってあげたり、ペットブームの時はチャーミーキティというネコのペットを飼わせたり…。時には、そんなものは売れないと大反対を受けることもあります。でも私は今でも年に40カ所程サイン会にまわっていて、その時に次に出そうと思っているものを描いて見せて、意見を聞いているんですね。そうしてお客様の顔を直接見ているので、私は売れるか売れないかの自信を持てるんです。人に委ねて売ってもらうのではなく、自分たちのパイロットショップを持って、そこでプロモーション、マーケティングリサーチをすることが大事だと思いますね」

深く広くあらゆるジャンルのものに興味を持ち、学ぶこと、それが最初は関係ないと思うことでも後で役に立ち、仕事にも活かされている、と語る山口さん。彼女は「取締役キャラクター制作部長・崎山裕子」というもう一つの顔を持っており、現在は後進の育成にも力を注がれています。

 「新しいことを始める時に、反対意見は必ずあるもの。でも、それに立ち向かって行かないと新しいものは生まれません。私の出会った上司がそうであったように、花開こうとしている人に道を作ってあげることで、私もああなりたいと願い勉強してくれる人たちが出てきてほしいと思いますね」

渡辺万由美 Mayumi Watanabe
東京都出身。渡辺プロダクション創立者の渡辺晋、美佐氏の次女。(株)トップコート代表。木村佳乃、森山直太朗、成宮寛貴をはじめ才能あるアーティストの発掘、育成を手がけている。
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マッキー牧元の虎のまっきー
ルポルタージュ mono.
渡辺万由美の『輝くヒトの方程式』
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