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STANDBY! TIMES
2006.10.02
玉塚元一
Genichi Tamatsukai
昭和37年東京都出身。60年慶應義塾大学卒。旭硝子(株)、日本アイ・ビー・エム(株)を経て、(株)ファーストリテイリング入社。同代表取締役社長を務め、昨年8月退社。同10月(株)リヴァンプ設立、代表パートナー就任。

昨年8月(株)ファーストリテイリング(ユニクロ)を退社し、”ファンドじゃない企業再生会社“を作ろうと、同10月に澤田貴司氏(前(株)キアコン代表取締役)と(株)リヴァンプを立ち上げた玉塚元一さん。「企業を芯から元気にする」をコンセプトに、企業再生・企業成長支援を行っています。

企業価値を高め経営者を育成する

「刷新する」「立て直す」という意を持つ「リヴァンプ」とはどのような会社なのか、具体的に聞かせて頂きました。
「クライアントに何が必要か訊ねると、『お金』というケースは極めて少ない。むしろ、知恵やアイデア、オーナーシップ、コネクション、ネットワークなどを求めているケースが大半です。僕らは、主に流通や小売り、消費財などの分野を対象に、そうした困っている会社に資本と経営チームを送り込んで、いま十ぐらいしかない企業価値を中長期的に二十、五十、百にするところまで成長させる、さらにはその中で経営者を育成する、これを主体的に実行していくことをコンセプトにしています。
何を考え、何を目指しているのかをオーナーと話をさせて頂き、それをもとに再生計画を作り、三年後にはこうなりましょうと提案する。それで合意が得られれば、経営チームが会社に入っていき、計画を実行していきます。その際、必ず実際に経営に参加し、株式を持たせて頂きます」

匠と経営チーム、バランスが重要

では、実際に会社を再生していく上で何が大切なのか?玉塚さんのその手法とは。
「一つは最初に僕らの役割、達成すべきことをはっきりと握ることが重要で、オーナーシップ、経営への関与度、こういう改革プランを実行するために来ているなど、何のために、どういう役割で来ているのかを明確にしておくことです。もう一つ大切なのは、必ず束、チームで入っていくこと。単騎では抵抗勢力が出てきた時に見極めきれなくなりますから」

さらに、匠と経営チームが必ず存在すること、そして双方のバランスが重要だと玉塚さんは付け加えます。
「例えばロッテリアの案件であれば、ハンバーガーのことを熟知している匠がいます。プロフェッショナルな匠の技には僕らは到底太刀打ちできません。ただ匠ゆえに見える世界があれば逆に見えない世界もある。経営チームは、匠とは違ったゼネラルな視線、切り口で物事を見て、テーマ毎に匠と徹底的に議論します。このような見方もあるけど、この視点からはこう見えると。でも僕らはそれを第三者の立場から客観的に見て提案できるというだけで、決して偉いわけでも何でもない。匠と経営チーム、お互いが尊敬し合い、一緒になって紆余曲折しながら頑張っていく。両方が良い形で組み合わさるチームが最強なんです。
会社と真剣に向き合い、その会社と共に僕らも経営者として成長していく?そこにモチベーションを持っています」

経営というのは勉強だけじゃなく、実際に自分でオーナーシップを持ち、リスクを張って、色々な予期せぬ問題に真正面から向かい合っていかなければ学べないという自身の言葉を、間違いなく玉塚さんは有言実行されているのだと、話を伺って実感しました。

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