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STANDBY! TIMES
2006.09.25
垂木勉
Tsutomu Tareki
昭和33年北海道出身。桐朋学園大学演劇科卒業後、劇団「安部公房スタジオ」に所属。俳優として活躍後、同劇団の解散を機にナレーターに転身。現在幅広いジャンルの番組にレギュラーナレーターとして出演中。

『特命リサーチ200X!』(NTVテレビ)、『筋肉番付』 (TBSテレビ)、『ガチンコ』(TBSテレビ)、『中井正広のブラックバラエティ』(NTVテレビ)など、渋い語り口調のナレーションから人気キャラクターの可愛らしい声まで、変幻自在に七色の声色を操る、ナレーターの垂木勉さん。ナレーターとしての一歩を踏み出されて十八年、レギュラー番組を週五本抱え、今ノリにのっている垂木さんと、ご多忙な合間を縫ってお会いすることができました。

新しい表現方法を始めた魁的存在

最近テレビ番組をご覧になっていて、番組中に流れるナレーションが随分変わってきたと感じられることはないでしょうか。通り一遍の以前のナレーションに比べ、オーバーアクションというのでしょうか、各々のナレーターの語り口調がとにかく個性的。垂木さんはそうした表現方法をいち早く始められた魁的存在で、彼のナレーションが入ることで、その番組自体がとても華やぐのです。
 「ナレーションを始めた頃は、アナウンスメントの流れを汲んだいわゆる『ストレートナレーション』、つまり日本語をきちんと読み聞かせるタイプが主流だったんですね。それが正しいナレーションだという位置付けのようなものがあって、それを破ることはタブーとされていました。
でも、バラエティ番組などで、人を笑わせるような内容なのに、そのナレーションは合わないんじゃないか、自分だったらもっとおもしろくできるのではと常々感じていました。それで語尾を伸ばしたり高低をつけたり、この世界に入って僕はまずストレートナレーションを破壊することから始めたんです」

自分のスタイルを売っていく

最近ようやくナレーターという職業が認知されてきましたが、以前ナレーションは声優やアナウンサーがすることだという認識が強く、その悔しさからナレーションに強烈なインパクトを与えようという思いでやってきた部分もあると言う垂木さん。今までになかった表現方法で業界に新しい波を起こし続けてきたわけですが、今後の方向性についてどのように考えておられるのか伺ってみました。
「これからは仕事を趣味にできないかと思っているんです。僕は仕事をきっちりとこなして、それ以上のものを提供するのがプロだという意識が強く、自分を追い詰めながらやっていたところがあるんですが、今ここにきてもっと仕事を楽しんでやらなくていいのかなという思いが出てきて。好きで始めたことなので嫌いになりたくない、好きであり続けるためにはどうすればいいのかと…。
それには、作り手の発想になる、そして“ぶら下がらないスタンス”でやるというのがあるかもしれません。使って頂いている方に感謝の気持ちは持つけれども、お願いします、お願いしますというスタンスではなく、これは理想論になるんですが、自分が楽しんでやるものの評価によって買って頂く、自分のスタイルを売っていく、そういう方向性でいけたらいいですね」
今後も益々のご活躍を期待しています!

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