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2006.05.25
ビニール傘は進化する。 絵=丸山誠司
安いだけのビニール傘はもういらない。

都市生活に、すっかり馴染んだアイテムに。

とっさの雨に、あわててビニール傘を買った経験、多くの方がお持ちですよね。

駅の売店やコンビニで、手軽に買えるビニール傘。ある調査によると、急場しのぎというだけでなく、普段使いでもビニール傘の愛用者は少なくないそうで、とりわけ、都会の若者たち、とくに男性に多いとか。

どうしてビニール傘は人気があるのでしょう。その一つは、まず「安い」こと。次は、雨が降ってきた時、いつでもすぐに買えること。ぱっと買えるビニール傘があれば、家から傘を持って出なくても…というわけですね。また、(これは編集部としては困るのですが/笑)電車に忘れてもそれほど惜しくないという意見もありました。

雨にも負けず、風にも負けない丈夫さ。

そんな身近なビニール傘、いまや、間に合わせ品の域を超えた使いやすい工夫がいろいろ。そこで東急・京急線の売店で取扱中の商品を開発したナカムラ株式会社の中村社長に伺ったところ、(1)まん中の親骨の長さを54cm以上と長くして雨の吹き込みを防ぐ、(2)傘の骨を8本にして強い風にも対応するなど、まさに、雨にも、風にも負けない丈夫さを実現しているとか。

また、ハンドルを太くすることで手の疲れを軽くしたり、生地をポリエチレン素材にして、閉じた時に生地がペタッと接着しないようにするなどの配慮も。カラーの乳白色もちょっと高級感を意識して選んでいるそうです。もう、使い捨てというイメージじゃないですよね。

エコロジーにも貢献します。

さらに、注目すべき進化は、傘の生地。濡れてもくっつかない素材として先ほどご紹介したポリエチレンは、燃えるごみとして出せるうえ、焼却時の有害物質の発生が極めて低いので、これまでの素材に比べて環境負荷を抑えることにもつながります。普段よく使うものだからこそ、当たり前に環境への配慮がされていてほしい。ビニール傘も、そんなものの一つなのです。

価格が手頃なうえに、丈夫で、使いやすく、エコまで配慮したビニール傘。駅を利用するお客様がより快適に行き来できるように、これからも、さらなる進化を続けていくことでしょう。

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