1985年世界初の缶入り緑茶誕生
缶入り緑茶を世界で初めて発売してから、今年で21年になります。1970年代半ばの開発当時、世の中がどんどん便利になるなかで、お茶は急須で入れる手間がかかるため、だんだんと日本人の生活から遠ざかりつつあったんです。その頃の伊藤園は、茶葉だけを扱っていましたから、これは困ったなと(笑)。緑茶を、いつでもどこでも自然のままのおいしさで多くの人に味わっていただけるようにし、日本の緑茶文化を守っていきたい。それが、缶入り緑茶開発のきっかけでした。
最大の課題は、変色と変質のクリア
「宵越しのお茶は飲むな」といいますが、とにかくお茶は酸化しやすいんです。時間が経つと色、香り、味、すべてが変化してしまう。この問題の解決は困難を極めました。人工の添加物は一切使用せずに商品化するため、原料茶の選定、抽出時間と抽出温度の組み合わせの追究、そして、缶の内部から酸素を追い出す製法の発見など、開発には、実に10年もかかりました。
“お茶はタダ”という常識をくつがえせ!
商品ができたとはいえ、発売当時は、お茶=タダで飲むものという時代です。なかなか商品を扱ってもらえず、社員が電車の中で商品を飲むデモンストレーションをしたこともありました。新しい飲料としての価値を認めてもらうまでは厳しい毎日の連続でした。
ネーミングにカギが
当初、商品名は「せんちゃ煎茶」でしたが、ある日、"煎茶"の読み方がわからないという問い合わせを相次いでいただいたんです。我々は"煎茶"に。急須で入れたのと同じ品質という想いを込めていたんですが、字が読めなければ通じないわけで、ショックでしたね。そこで、70年代の茶葉商品のテレビCFのコピーでよく知られていた、「お〜い
お茶」に商品名を変更しました。
100%国産茶葉
おいしさを守り続けるうえで最も重要なことは、やはり高品質な茶葉の安定調達です。「お〜い お茶」は100%国産茶葉を使用し、しかもどこの農家がどのように生産したかまで把握して、茶葉の畑から関わっています。親しみやすい名前と、確かな品質。いまでは毎年販売数を伸ばす看板商品に育ってくれました。
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