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BOOKREVIEW
2007.01.15
『千年、働いてきました』

野村進 著

本体価格:705円+税
角川書店

毎朝通う“会社”に対する見方が変わる一冊

11月の発売直後から、日本経済新聞、読売新聞、フジサンケイビジネスアイや週刊文春など数多くの媒体で紹介され、紀伊國屋書店新宿本店、八重洲ブックセンター本店や丸善丸の内本店の販売ランキングでは上位にランクインする。今、多くのビジネスマンに読まれている注目の1冊である。

著者は96年「コリアン世界の旅」で大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞をW受賞した野村進。当時、彼はアジアを巡りながら、一つの疑問が常に頭にあったという。「日本以外のアジアの国々には老舗が少ない−」。

“老舗”という言葉からは有名旅館や高級料亭が頭に浮かぶが、そればかりではない。創業百年以上の老舗は日本に十万社以上あり、その半数近くが製造業であるという事実。
「なぜだ?」という疑問からスタートした著者の、今度は老舗企業を巡る“旅”が始まる。
「同族企業における三世代同居」、「“分”の考え」。潰れない会社の共通項へと突き進む、著者の力強さに圧倒されながら、一方、私たちが働く会社を比べてしまうのは仕方のないところだろうか。

本書はすぐに論理的な話し方が出来たり、相手とのコミュニケーションの取り方が上手くなるような、そんな実用的なビジネス本ではない。けれど、毎朝通う“会社”に対する見方が変わる、そんな1冊になり得るところが売れている理由なのだろう

東急線全売店、西武線の一部の売店で好評販売中

 
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