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21世紀の組織は米陸軍の特殊部隊「グリーン・ベレー」のようにならないといけないと松井社長はいう。少数精鋭でフットワーク軽く次々に高度な作戦を繰り出す。そのためには、お互いに相手が今、何を考えているのかを理解したうえで行動する。限られた市場での激しい競争を強いられる今の時代は、そうして戦わなければ、あっという間に淘汰されてしまうのだと。
松井証券はネット証券の先駆けとして数々の独創的なサービスを生み出し、社員100名強で370億円の経常利益を稼ぎ出すまでになった超高収益企業として知られる。本書は松井社長が初めて、その少数精鋭経営の背景にある人材マネジメントの考え方、仕組みを明かしたものだ。
同社の人事制度はボーナスや退職金もない完全年俸制。その年俸を決める基準は、成果主義でも能力主義でもない“実力主義”。縁故採用は大歓迎、役員の登用に際しても自らの考え方と共鳴する者しか選ばない。そして、そうした判断の基準は「好き嫌い」−−。結局、人間同士が集って物事を成す会社という器においては、その基準こそが真実を語り、力の源泉になるのだと松井社長は開き直る。
実際、大胆な役員の入れ替え、実弟の副社長への招聘など見事な言行一致が物議をかもした松井社長の、本音が炸裂する痛快な一冊である。
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