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| 『国家の品格』 |
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藤原正彦 著
本体価格:680円+税
新潮新書 |
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| 新書界に革命を起こした一冊 |
同じ新潮新書の『バカの壁』よりも早く100万部を突破したという、いま話題の一冊である。ブームの理由は、一読してみると良く分かる。とにかく痛快無類なのだ!みんながなんとなく思っていることを、これほどスカッと言ってくれた本は他になかった。「市場原理主義は卑怯である」「日本は異常な国であれ」「たかが経済で大騒ぎするな」「論理より情緒、英語より国語、民主主義より武士道精神」「本当に大事なことは無理やり押しつけよ」「自由という言葉は、この言葉もろとも放棄して良い」……。時に思いこみの強すぎる極論も、自分へのツッコミも忘れないこの著者の手にかかると、不思議なくらい嫌みがなく爽やかだ。
思うにこれは、「書き手のキャラ」に負うところも大きいのだろう。同じタイトルで同じような主張を別の人が語ったとしても、ここまでは売れなかったに違いない。著者はお茶の水女子大教授の数学者で、両親が作家(『八甲田山死の彷徨』の新田次郎と『流れる星は生きている』の藤原てい)という環境で育ったという。カネ勘定や名声を求めているニオイがしないところも、爽やかさの理由かも知れない。
(本体価格680円+税)でこんなに楽しませてもらえるのは、かなりオトクです。 |
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